第19期(2015年)日台稲門会定期総会・記念講演会、第16回日台交流の集い開催報告

日台稲門会第19期定期総会、・記念講演会、及び第16回日台交流の集いが、2015年6月20日(土曜日)午後3時から、早稲田キャンパス22号館で開催されました。

なお開会に先立ち、今年お亡くなりになった物故者を偲び、黙祷を行ないました。

故 輿石 那豊 氏(当会顧問、元幹事) 平成27年5月9日ご逝去

故 萩谷 博 氏(元・台北稲門会会長) 平成27年6月5日ご逝去

定期総会には会員19名、会友7名が出席し、高橋幹事長の司会のもと会則に基づき岩永会長が議長に選任され、開会宣言ののち総会議事の審議が始まりました。先ず議長の指名により高橋幹事長が2014年度事業報告を、三村副幹事長が同決算報告を行ない、会計監査報告を眞鍋監査役が欠席のため同監査役の委任を受けて高橋幹事長が代読し、「会計監査のため証憑書類の閲覧、計算書類の監査手続きを行なった結果、会計帳簿と合致し、収支の状況を適正に示している」旨の報告がなされました。続いて2015年度事業計画案、予算案の説明があり、いずれも原案通り承認・可決されました。

会長交代人事では、議長から改めて自らの会長在職が3期6年にわたることから本総会をもって辞任したいとの希望があり、高橋幹事長が幹事会を代表して会員・萩原伸一氏を新会長候補者に推薦すること、並びに推薦理由、及び同氏の略歴の説明がありました。また議長は、監査役については現任の眞鍋藤正氏を引き続き選任することを提案し、いずれも原案通り承認・可決されました。また総会終了後、現会長は名誉会長に、現幹事長は顧問にそれぞれ幹事会の推薦を経て就任すること、併せて現幹事の中島淳氏、現顧問の井村晃也氏、渡邉光治氏、石川公弘氏、小野間恒夫氏、輿石邦豊氏(ご逝去)がそれぞれ退任することが報告されました。

なお、新役員は次の通りであります。

名誉会長:岩永 康久、会長:萩原 伸一、幹事長:三村 達(会長補佐/会の運営)、事務局長:齋藤 晃(兼会報担当)、幹事:小川 英郎(新任)、川村 由紀(会計担当兼名簿・事務局)、神田 正治、北川原宣夫、江 正殷、鈴木 進一(新任)、寺田 修(ホームページ担当)、陳 恵珍、丸山 弘子、山崎 総、渡邉義典、顧問:高橋 徹

最後の議案として、高橋幹事長は事務局長職の新設、並びに顧問の任期に関する会則条項の変更を説明し、原案通り承認・可決され、総ての議案が審議されたので閉会が宣言されました。また総会終了後、来賓の戸枝久郎・国際部事務部長より、母校の現状につき報告がありました。

 

記念講演会には会員・会友29名、学生19名、一般41名他91名が出席し、萩原新会長の進行のもと、明石元二郎・元台湾総督ご令孫で、今上陛下の級友でもある明石元紹氏による「明石家三代と台湾」と題する記念講演が行なわれました。講演では、先ず明石元総督の、①日露戦争時のスパイ・後方撹乱(陸軍大佐時代)―ロシア革命の誘発、共産主義国家の誕生へ、ソ連・中共・北朝鮮、②朝鮮半島の併合(陸軍少将時代)―憲兵司令官、影の総督、無血の併合、玄洋社、③台湾総督(陸軍大将時代)―日月潭水力発電ダム、烏山頭ダム、遺言により台湾に埋葬、と時代ごとの活動が紹介され、続いてご尊父元長氏と国民党とのエピソード、最後にご自身と今上陛下とのご幼少時からの交友関係について語られました。講演後の質疑応答では、出席者による真剣な質疑応答がなされ、また講師の著書「今生天皇 つくらざる尊厳 級友が語る明仁親王」の紹介がありました。この講演会には戸枝・国際部事務部長が総会に引き続き出席されたほか、池田維・交流協会顧問(元台湾事務所代表)、台湾からの賓客として陳光敏・早稲田大学台湾校友会会長、鄭文哲・同副会長、ご子息の鄭世維氏が駆けつけられ、熱心に聴講されておりました。

 

6時からは22号館3階ラウンジに会場を設営し、日台交流の集いが行なわれました。萩原新会長の開会挨拶に続き、岩永名誉会長が改めて在任中の謝辞を述べられ、来賓として徐瑞湖・駐日台北経済文化代表處副代表、台湾校友会陳会長にご挨拶を賜り、交流協会池田顧問によるご挨拶と乾杯のご発声のあと歓談に入りました。なお今回は銘酒を用意し、「黒龍大吟醸」、「久保田萬寿」、そして会友・飯沼昭治氏(三台会)差し入れの飯塚酒造「姿」(純米吟醸無濾過生原酒)を味わったことを付記します。歓談ののち、交流の集いに参加された団体・個人、新入会員が紹介されました。講師はじめ来賓の方々も最後まで台湾からの留学生や日本の学生たちと親しくご懇談され、盛会の裡に終了しました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              (事務局長・齋藤晃 記)