岩永台湾講座生台湾研修
今回の研修旅行は小生が早稲田で講座を始めてから三回目になります。
2月13日~18日のスケジュールにて、15名の学生を連れて行ってきました。
今年の学生はタフなのが多く、夜中まで話し込んでいるにも拘らず昼間は居眠りもせず
熱心に話を聞き、質疑応答にも積極的に臨んでいました。
最近の学生は軟弱だと言われますが、正にその反対の集団で頼もしかったです。
研修ではいろいろな角度から台湾の政治・経済が見れるように、配慮しました。
スケジュールは以下通りでしたが、訪問・面談においては貴重な話が多く、
個別に詳細を記載したい所ですが、紙面上の制約があり、トピックスのみ後述する事とし、
添付写真・以下リストより類推下さい。
日 時 訪問先
2011年
2/13(日)成田発 15:30 CX-451 台北桃園 18:35
2/14(月)市内観光 故宮博物院・忠烈祠・101・龍山寺・中正記念堂
夕食 三三会(郭盛淇秘書長・中国信託黄・王副総経理) 国賓大飯店
2/15(火)9:00~12:30 総統府・228記念館 (䔥錦文氏=台湾人生出演)の案内
10:00~10:30 総統府(李嘉進国家安全会議諮詢委員=大臣格)との面談
14:00~15:40 亜東関係協会彭栄次会長 福華大飯店
16:00~夕食 台湾大学学生との討論会 その後懇親会
2/16(水)9:00~10:30 NEC台湾(大和社長)
11:00~昼食 14;00 自由時報 (呉阿明会長)
15:00~17:30 李登輝元総統
19:00~夕食 台北稲門会 樺慶川菜
2/17(木)7:30 台北駅発新幹線にて高雄へ (9:06着)
10:00~11:45 中鋼(CSC) (李慶超副総経理)
15:00~17:30 台南科学工業園 (林管理局副局長)+頂正科技 (中村副総経理)
2/18(金) 台北桃園 12:45 CX-450 成田 17:00 帰国
李元総統は過去二回の岩永塾生(生徒がつけた俗称)の訪問が気に入られ、
事前に十分時間を確保していただきました。直前に肺炎を患っておられたせいか、
お会いした時はお疲れの様子でしたが、講演(演題は「台湾の主体性の確立について」)
が進み、学生からいろいろな質問が出るにつれ、顔色も良くなり、90歳とは思えない
熱のこもった講演をいただきました。
結局面談は2時間半に及び、別れ際に「岩永塾生との面談は楽しい」との
お言葉をいただきました。学生達も偉大な政治家の話に強い感銘を受けた様子でした。
食の面では、三三会(日本の経団連に相当)招待の夕食会=国賓大飯店VIPルームでのご馳走に
学生は驚き、台北稲門会招待の夕食会では諸先輩と一緒に打ち解けて盛り上がりました
(詳細は台北稲門会HPご参照ください)。
一方、亜東関係協会彭栄次会長は夜更かしの学生が眠くならないように「茶話会」形式に
しようとの配慮をいただき、会場は外交部ではなく、福華大飯店に設営いただき、
高度な内容にも関わらず質疑応答も弾みました。
総統府、二二八記念館を案内してくれた䔥錦文氏は酒井充子監督の「台湾人生」にも
登場されている方で、実体験に基づき真に迫る話を聞かせていただきました。
228記念館は工事中で休館中にも拘らず特別に我々のみ入館させてくれました。
総統府ではアポ無しの急な訪問にも拘わらず李諮詢委員が閣議室で応対してくれ、
日台若者交流の重要性を強調され、来年は事前に長時間のアポイントを入れ再訪してほしい
との事でした。
自由時報新聞社訪問では呉阿明会長が昼食を交え長時間質疑応答に対応され、
翌日の新聞にも載せていただきました。
高雄・台南・NEC訪問では台湾産業のダイナミックな活動を目の当たりにし、
台湾経済の先進性を認識出来たようです。
学生のなかには日本の戦後教育の中で加害者意識を持ち続けていた者もおり、
いろいろ考える事が多かったようです。
比較的高齢な方ばかりでなく、台湾大学学生との討論会・夕食会を通じて若者も
非常に親日的で、中・韓の歴史批判とは違う、客観的事実に基づく台湾の肯定的歴史観が
ある事を自分の目で確かめる事ができたようです。(日台稲門会会長 岩永記)
李登輝元総統講話
李総統は90歳にも拘わらず2時間半の殆どを立ったままで
李総統との質疑応答
李総統コメント:岩永塾の学生は真剣に日台問題を考え、理解も深い。
講演していても、質疑応答でも歯ごたえあり楽しい。
三三会(日本における経団連に相当)主催の夕食会(国賓大飯店にて)
学生にとってはこれまで食べた事が無いようなご馳走に舌鼓つづみ
三三会郭秘書長、黄副秘書長、李台日経貿協会秘書長、
王中国信託銀行副総経理と共に
自由時報新聞社 呉阿明会長との懇談会 翌日の新聞にも掲載された
新幹線で南部=寒い小雨の台北から熱い太陽の高雄・台南へ
中鋼(CSC)にて初めて鉄鋼生産工程見学=工場内の熱いこと!
台南科学園区見学 玄関の電光掲示板に「歓迎早稲田大学ご一行」と
科学園区の大きさ、台湾電子産業の先進性に驚き。