2008年秋期講演会・懇親会

講演中の張茂森支局長

耳を傾ける日台稲門会会員

2008年の恒例の講演会・懇親会は、台湾で最大発行部数を誇る新聞「自由時報」の張茂森東京支局長をお招きし、「馬英九政権の半年と日台関係の現状」と いう演題で、8年ぶりに政権を握った中国国民党のもとで台湾がどう変わりつつあるのか、現在の台湾の政治、社会、経済情勢についてお話を伺いました。
ご承知のように「自由時報」は、新聞では中国資本を排除しているほとんど唯一の台湾メディアであり、台湾及び台湾人の視点で事実を報道、批評、啓蒙をして いることで知られています。
張支局長は講演の中で、
「馬英九総統は総統選挙の公約でいわゆる“6・3・3公約”・・経済成長率6%、国民所得3万ドル、失業率3%以下・・をぶち上げたが、すでにもう“この 実現は難しい、2期目の終わり(8年後)には達成できるだろう”と公約違反を公言している。」
など、期待外れの馬政権の実態を批評しました。

<張茂森支局長のプロフィール>
1948年台湾嘉義県で生まれ、72年台湾師範大学社会教育新聞学科卒業、「中国時報」政治部記者を経て79年京都大学に入学し比較社会教育専攻、主な 研究テーマはマスコミ関係。82年に「台湾日報」東京支局長、96年台湾の最大手新聞社「自由時報」東京支局長、現在にいたる。日本の新聞・雑誌にも論文 を発表、 日台関係に詳しい。
主な著書:「台湾二千万人の選択」(面影出版社)、「逆襲ドラゴン-台湾の戦略」(DHC出版事業部)など多数。